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情シスのキャリアアップパターンについて考えてみた

いま情シスの仕事をしているみなさん、この先のキャリアアップについてどう考えていますか?
3年後や5年後、どのような仕事をしているでしょう?

私はいま情シス歴9年目(その前はインフラエンジニア)なのですが、情シスのキャリアって難しいですよね。転職サイトや副業マッチングサイトを見ても「情報システム」や「コーポレートIT」というカテゴリが存在しないことが多く、あまり求められていない職種なのかなと不安に思うことはありませんか?

実際、求めている企業と求められている人材の幅が狭い(後述)ので、漫然と目の前の情シスの業務だけをしているとキャリアアップできない可能性が高いです。

そのことに気付いたので、私が見聞きした内容をまとめました。この記事が、キャリアについて考えるきっかけになれば幸いです。

情シスの業務範囲

久松剛さんのnoteに非常に分かりやすくまとまっていたので、興味ございましたらこちらをお読みください。

情シスを求めている企業と求められている人材

だいたい従業員数80名以下程度の企業だと、専任で情シスを雇わないことが多いです。管理するデバイス数やアカウント数が少ないので、社員の誰かが片手間で情シスの業務を行います。

IT企業であれば、総務やプロダクトを作っているエンジニアが担当する感じではないでしょうか。ちなみに、私が複業でIT顧問をしている製造業の企業(社員十数名)では、社長が担当しています。

その後、従業員100名に一人程度の割合で情シスを配置するのですが、1,000人いたら10人を配置するのかというとそうでもなく、一部は業務委託や派遣社員にお願いすることが多いです。なので、情シスで正社員となると、かなり母数が限られてきます。

では、どういう情シス人材が求められているのかというと、私がよく見る求人情報はIPO準備のために情シス立ち上げを行うメンバーです。そうでなくても最小人数で抑えたい企業が多いので、何かしらの強みや、かなりのポテンシャルを見せることができないと、転職で行き詰まる可能性が高いです。

情シスのキャリアアップの3つのパターン

ではキャリアアップにはどういうパターンがあるのか。3つにまとめました。

情シスのキャリアアップパターン

パターン① 出世
コツコツとがんばって、役職を上げていきましょう。

パターン② 転職
基本的には、現職ではできない経験を積めそうな企業への転職がお勧めです。私の場合は、従業員が数百人/オフィスが1箇所の企業から、従業員が数千人/オフィスが数十箇所の企業へ転職しました。情シスの業務って、企業の規模によってやることやそのアプローチが全く変わるんですよね。

同じ業務の繰り返しが目に見えていたら、キャリアアップどころか成長も見込めません。ただ給料を上げたいだけなら、同じ業務だとしても、外資系や給与水準の高い企業への転職はありですけどね。

パターン③ 起業 / 複業
こつこつがんばらなくても、起業したら社長になれますし、会社員ではできない経験が一気に多々積めます。私の場合は複業でITコンサルしていますが、個人で仕事するにあたって、営業やマーケティング、会計周りのことも最低限は知る必要があるので、大変な反面楽しいです。

キャリアアップの3つの方向性

おそらく、キャリアで迷う人の多くが当てはまるであろう「A. 社内IT全般型」について、以下のようにマッピングしてみました。

情シスのキャリアアップマトリクス

方向性としてはこの図の通り大きく3つ。

(1) 情シスを極める
(2) 担当領域を社内だけでなく会社全体へ広げる
(3) サービスの提供先を社内ではなく社外へ変える

一番簡単なのは(1)です。なぜなら、今すでに行っている業務がベースとなっているからです。ただ、必要とされる人数が少ないので、険しい道が待っています。

個人的に目指して欲しいキャリア

個人的には(3)、もしくは(3)+(2)で、起業もしくは副業でお客さん向けにサービスを提供する立場を目指して欲しいです。

去年からリモートワークの必要性が高まっているものの、まだまだ導入できていない企業が多いです。形式上リモートワークにしても、実際のところ家ではなにもできないので、休みと変わらないなんていう話も聞いたことがあります。

ぜひ情シスのみなさんの力で、一社でも多くの企業がリモートワークやDXが進めば嬉しいなと思っています。

SIerやCIerへの転職でも良いのですが、それだと中小企業のDXがなかなか進まないんですよね。。

最後までお読みいただきありがとうございました。